以前から大変贔屓にしていただいているお客様より、筧(かけひ)の修繕をご依頼いただきました😊
四季を通して様々な表情をみせてくれる伝統的な日本庭園は、景観だけではなく鹿威し(ししおどし)の音や水の流れる音でも心を和ませてくれます✨
そんな日本庭園は近年、海外からとても注目されており日本固有の美意識が世界に評価され、日本人としてとても誇らしく思います😄
今回は、お客様の素敵な日本庭園にある筧(かけひ)の修繕ですが、筧(かけひ)とは一体何なのでしょうか?
水源から水鉢に水を導く樋(ひ)のこと。竹筒や木製でつくられた物が多く、昔は自然の湧水(わきみず)や小川から台所や手水(ちょうず)に水を引くのに用いられた。豊臣(とよとみ)秀吉が築いた大坂城の山里丸のように、茶の湯の場に山里の景が好まれるようになると、蹲踞(つくばい)に筧が組み合わされ、また庭に風情を添えるために筧がつくられるようになる。
水が出る竹の部分が筧(かけひ)です😊現代では主に手をすすいだり、水が流れる音を楽しみます。
今回は、2ヶ所の筧(かけひ)修繕をさせていただきました。
【施工前】
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【施工中】
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【施工後】
【施工前】
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【施工後】
そして、筧(かけひ)から出る水を受ける鉢は、蹲(つくばい)と言います😊
日本庭園の添景物の一つで露地(茶庭)に設置される。茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたもの。
和風庭園の定番アイテムは石灯籠。そこに筧(かけひ)と蹲(つくばい)が加わると水の流れや音色で、何ともいえない安らいだ情緒が味わえますが、さらにお琴のような音色が楽しめる今注目のアイテムがもう一つあります😊
水琴窟(すいきんくつ)
水の窟、つまり水瓶(みずがめ)の底に小さな穴を開け逆さにして土の中に埋めたもので、ここに水が流れると、穴から落ちる水滴の音が瓶の中で反響し、琴の音色のように聞こえてきます。
この音色は、瓶の材質や大きさ、形、瓶の周囲の土や砂利の組み方によって変わり、水滴の量によって生まれる音も微妙に違うため、その揺らぎになんともいえない心地良さがあります。
蹲踞(つくばい)から流れた水が手前の穴に落ち、奏でる音響を楽しむものです。
単に排水するだけではなく、その水の響きに風情を見出すなんて、なんとも風流!
水琴窟は日本の貴重な音文化のひとつで、ファンも多いのだそう😄
日本庭園は四季のある日本だからこそ、緑葉・紅葉や季節ごとに咲く花々などの植物、苔や石の模様、雪景色、1年を通して目や耳、匂いで楽しみ心を潤すことができる貴重な文化ですね。
TOIROでは、こういった日本庭園のリフォームも承っております😊✨
浴室や寝室の窓越しに見えるちょっとしたスペースの庭でも、砂利や石をあしらいシダ類などの下草や木々を植栽すれば狭い場所でも情緒ある癒しの空間が楽しめます!
和風の庭を自宅に作りたい!庭園の伸びすぎた樹木を綺麗にしたい!等々、お庭でのお困り事がございましたらTOIROまでお気軽にご相談下さい😄
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